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ホメオパシーとアロパシー

ホメオパシーは同種療法とも呼ばれ、ピポクラテスの唱えた「症状をひきおこすものは、その症状を取り去るものにもなり得る」という『同種の法則』を元に、今から200年前にドイツの医師であるサミュエル・ハーネマン が編み出した手法ということは皆様既にご存知だと思います。

対するアロパシーは『逆療法』とも呼ばれるものであり、「体がおこしている症状と反対の症状をおこすものを与えることで、症状を取り去る」という考えをしています。下痢には下痢止め、吐き気には吐き気止め、という考え方ですね。
従来療法である現代医学はこのアロパシーのカテゴリーに属しています。

考え方の差について

アロパシーは何を基盤としているのか? という問いに対し、ハーネマンは『アロパシーは物質的な見方に立っている』と言っています。
アロパシーの考え方は『病気は私たちの肉体に基づいているので物質的な物によるのだ』というものであり、この考え方を基礎として『物質がおこしている』という理論に基づき、細菌、真菌、ウイルスなどのセオリーが成り立ってきているわけです。ですので、細菌、真菌、ウイルス等を破壊する薬を開発したりするわけですよね。水虫菌の細胞膜を破壊! とかね。

さて、病気になるとなぜ私たちは大量の種類の薬を飲む事になるのでしょうか?
『アロパシーでは一人の人間体を色々なパーツ(部分)に分けて考えているから』というのがその答えです。アロパシーの医者は物質としての肉体に対して薬を処方しています。
例えば、心臓疾患患者には心臓疾患の薬、関節に問題がある場合には関節に対する薬が使われますよね。ついでに薬で胃が荒れるといけないですから胃薬も併せておのみ下さい、などというようにパーツパーツに特化した薬が処方されるわけです。

このような事柄からもわかるとおり、アロパシーでは心臓に出ている問題と関節に出ている問題がつながっているという見方はしないわけなのです。このため、心臓と関節に問題がある患者は、まず心臓医とリウマチ専門医にかかる必要が出てきます。
けれども、子供の頃にリウマチ熱を患った経験のある人は老年になってリウマチと心臓疾患が出てくる確率が高いことも今の時点でわかっている事なのです。

ところが私たちが使っているホメオパシーの哲学と体系では、こういった人間の体をパーツパーツで考えるという考え方はありません。ハーネマンは『人間は部分部分にわかれているものではない』と言っています。
ホメオパシーのアプローチでは体の心臓や関節などのパーツに焦点を当てるのではなく、全体を見ることをします。ホメオパシーでの考え方は『人間はひとつのもので全体をなしている』というものなのです。そしてホメオパスはクライアントのヴァイタル・フォース(生命力・自然治癒力)に対してレメディーを選ぶのです。

アロパシーでは病気を起こすのはウイルスやバクテリアやアレルギー源など、外側から内側に入ってくる物質的な物が原因だと信じています=『全ての原因は全て外部にある!』風邪をひいた原因はウイルスであり、水虫になる原因は水虫菌である、という考え方ですね。
ホメオパシーの考え方は異なります。『ヴァイタル・フォースにサセプタビリティー(病気に対する罹りやすさ)があった場合にのみ、人間は病気になる』というものなのです=原因は外部にあるのではなく、その人自身にあるという考え方ですね。原因はウイルスや水虫菌ではなく、その人自身の病気に対する罹りやすさの土壌があるかないか、なのです(同じ環境にいても風邪をひく人と風邪をひかない人がいることなどを考えたとき、この差はどこからくるかということに納得がいくのではないでしょうか・・・)。

何に基づいて薬やレメディーを選ぶのか?

アロパシーでは通常、その疾患で一般的にみられる症状に基づいて診断がさます。そしてその診断に従って薬の処方を行います。

ホメオパシーでは多数の人に共通で見られる症状や病名はあまり価値がない物となります。ホメオパシーで重要なのは、その人自身を表している症状なのです。ホメオパシーでは、症状を見るのではなくクライアントの全体像を見て、その人自身が表現している症状にマッチしたレメディーを選び出すのです。

アロパシー薬とレメディーの作用の差について

ハーネマンは「時によって、緊急事態の時には逆療法を用いるのは仕方ないことだ」「アロパシーがなぜ今でも存在しているかというと、一時的に症状を緩和させるのが効率的に出来るからだ」と言っています。

でアロパシー。
アロパシー薬が投与される場合の作用と、ホメオパシーとして投与される作用では作用が違うんですね。アロパシーでは、症状の緩和は見られるが、疾患の治癒には至らないのです。

ホメオパシーでは人間の持つ自然治癒力のコトを『ヴァイタル・フォース』と言っています。体は頭がいいので、何か体にとって良くないことがおこっている場合、それを体から押し出そうとします。例えば下痢。これってヴァイタル・フォースが体内から不要な毒素を出そうとしている反応なわけです。

さて薬の作用には第一の作用と、第二の作用があるんですね。これはアロパシー薬だろうがホメオパシーのレメディーだろうが一緒です。

アロパシー薬は、ヴァイタルフォースが働いていることに対して逆の方法を使って抑えようとする手法をとるわけですね。だから下痢には下痢止めを使うわけです。これが薬の第一作用です。
でもって薬の第二作用ですが、これって実はヴァイタル・フォースが出しているのですよ。ヴァイタル・フォースが活動し、第一作用で止められてしまったモノを外に出そうとしているわけです。体が排出しようとしたモノを、無理矢理薬で押さえつけられたため、第二作用としてヴァイタル・フォースはもっと力強くだそうとするため、症状が強くなるという寸法です。

では具体的に見ていきましょう。
物質であるオピウム(阿片)についての効能で考えてみましょう。
さてオピウムですが、下痢のNo.1薬なんだそうです。便が緩い患者にオピウムを含む薬を投与すると腸内での蠕動運動が止まります(=下痢が止まる)。これが薬の第一作用です。では第二作用は何かというと・・・。下痢がもっと酷い症状として戻ってくるってコトなんですね。下痢をして、それを暫く止めるのにはいいが、その下痢は暫くとまっているだけで症状が酷くなって戻ってくる。治癒には至らない=下痢が戻ってきたら、もっと強い薬が必要になる。

もひとつ。
オピウムが原料となっている薬にはモルヒネがあります。このモルヒネですが、医者が患者に処方する場合、これ以上何の手の施しようがないという段階の患者に対して使われることになります。なぜなら、この鎮痛剤を痛みに対して使われた場合、第一作用として痛みが和らぐが、第二作用では痛みがより酷くなって現れるから、なんですね。
→鎮痛剤としてモルヒネを使う場合、投与量が多くなっていく理由はこ〜ゆ〜わけだったんです。

これって思い当たることはありませんか? 私はあるんですね〜。
喘息の薬で・・・(苦笑)。
さて話を続けましょう。
アロパシー薬ですが、このような一時的な緩和の力があることによって、薬の効果がずっと信じられているわけです。
なぜなら患者は痛みに苦しんでいるとき、患者はすぐに痛みをなくして楽にして欲しいと望んでいるからです。

対するホメオパシーですが、そうした場面でのホメオパシーの効力はどうかというと、すぐに痛みから楽にしてくれるということは必ずしもおこるとは限らないのですよね。逆に一時的な症状の悪化がおこる事も多々あります(これをホメオパシーでは「好転反応」と呼んでいます)。そして、この部分がホメオパシーを続けるにあたって常に困難なコトの一因ともなっているわけです。
ここら辺の反応についてホメオパシーでは「好転反応がおきるのは良い兆候」である、とよく説明されます。

ホメオパシーのレメディーの第一作用は、ヴァイタル・フォースを刺激して気付きを与え、体内の不要なものを全て排出させることです。=症状がより悪化したように思える場合があるわけですね。
では、体から不要なもの全てが出ていった結果の第二作用は何かというと・・・。
完璧な治癒が待っているわけです(なにしろ、体の中の不要なものは排出されちゃったわけですから〜)。

これって、長い目で見たら体のためにはどっちがいいと思いますか?
私にとっては一目瞭然、なんですけどね〜・・・


追記
ホメオパシーではアロパシー療法を否定はしません。
冒頭でも述べていますが、ハーネマンは「アロパシーがなぜ今でも存在しているかというと、一時的に症状を緩和させるのが効率的に出来るからだ」って言っています。
むしろ、事故等の緊急事態にはアロパシー療法をお勧めします。誤って毒を飲んじゃった場合には胃洗浄が必要だし、心臓発作で心拍停止状態の人にはAEDで電気ショックを与える必要があると考えます。
要は一時的な症状緩和としてのツールでは、ホメオパシーよりもアロパシーの方が優れているというコトですね。